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ABOUT​ FLAME SENSE

​未 来 に 続 く あ た た か な 灯

暗闇に炎があると人は自然に炎の周りに集い合い

恋人たちは炎の揺らめきが映った瞳に恋をする

家族は時々電気を消してらんぷの炎を見つめながら語り合えば良い

きっと素敵な家族になれる

 

三代目 別所 昭​​​​​​​​

私たちについて

FLAME SENSEは1924年(大正13年)初代 別所留吉が10年を要し日本製としてはじめて”嵐の中でも消えないランプ”と言われるハリケーンランプを完成させたWINGED WHEEL社のランプブランドです。

WINGED WHEELは初代から続く”美しい灯りを灯す美しいランプを作る”という変わらない理念を持って製造を続けています。アウトドアで使用されるハリケーンランプのみならず、屋内にあたたかい空間を作り出すインドアランプなど多種多様なオイルランプのデザイン・製造を行っており、​現在も販売を続ける#500ハリケーンランプは時代に合わせてわずかな改良を加えながらも、創業当時から受け継がれた技術をできる限り引き継いで製造しています。​ハリケーンランプの製造工程はおよそ200工程にもなり、組み立ては現在も職人の手作業で行っています。

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四ツ爪のバーナーは1955年に廃業した他社バーナー製造会社より技術を引き継ぎ、現在まで守り続けている、ハリケーンランプと並んで語られるべき製品です。使用するお客様の使い心地を追及し、改良を重ねたバーナーは他製品と同様に穏やかでやさしい灯をともします。

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室内で使用するオイルランプのバーナーは、洋燈のバーナーから着想を得て再設計したものです。美しく優しい、あたたかな灯りでロマンティックな空間を演出します。

五代目について

私は日本で唯一のランプ職人です。大正十三年に始まったランプ屋の家に生まれました。私が小学生の頃、一度会社は解散しましたが、それでも母(4代目)は「どうしてもランプを作り続けたい」という強い思いでランプ作りを再開しました。

 

私が大学生のとき、会社を支えていた優秀なハリケーンランプの組立職人が急逝し、弱音を一切吐かない母の口から出た「もうランプ、あかんかもしれへん。」という一言が、私を動かしました。
「なら、私がやるから心配せんでええ。」
母の反対を押し切り、大学を辞めて家業に入りました。けれど、思っていた以上に大きな壁がいくつも待ち受けていました。驚いたことに、ランプ造りの資料も図面も何も残っていなかったのです。昔の職人たちはすべてを言葉で伝えてきたのです。母の記憶と、唯一残った工場長の知識だけが頼りでした。

しかしその工場長は「女は工場に入るべからず」「仕事は教えてもらうんじゃない。見て盗め」という昔気質の職人。それでも母の頼みでなんとか私を受け入れてくれました。私はノートを片手に一日中彼の背中を追い、なぜそうするのかを考え、時に理屈ではどうにもならない技術に呆然とし、失敗を繰り返しながらも作業を覚えていきました。

やがて彼が病で現場を離れるとき、母にこう言ってくれたそうです。

「あの子やからできたんや。きっとやれる。」

あれから10年経った今でも、その言葉は私を支えています。

 

弊社のハリケーンランプを組み立てるには、多くの手作業の他に専用の機械を使った作業もいくつもあります。その機械たちは弊社オリジナルの古い機械で、こちらも図面は残っていません。修理屋にも修理できず、時にはただ機械の前に立ち尽くす日もありますが、祖父の代から支えてくれている金型屋さんや、ものづくりの街・八尾市の職人たちの知恵を借りてなんとか修理を行うことができています。そうして、できる限り製造方法を変えず歴史を受け継いで製造を続けています。

 

シンプルな構造でも昔の機械には、心があります。

それはランプの炎にも宿っていると感じます。
彼らと理解し合って(時にご機嫌を伺いながら)対話をする。

たくさんの人の思いと共に生き残った機械たちやランプと、

寄り添いながらこれからもあたたかな炎を灯し続けたいと思います。

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​私たちはお客様がランプにあかりを灯す情景を思い描きながら

創業当時から続く職人たちの想いを胸に製造を続けてまいります。

 

 

五代目代表取締役 別所由加

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