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台風の夜、炎を囲んだ記憶

  • 4代目 別所二三子
  • 16 時間前
  • 読了時間: 2分


小さい頃、大阪には大きな台風が何度もやってきました。

今と違って建物の建て方や地下水の処理方法などインフラの整備が整っていなかったので、台風が来るって時は大抵の家は強風で飛んでくる物から窓ガラスを守る為に、家中の窓に板を打ち付け、すぐに停電になるので外に出ないで台風が過ぎ去るのを待ちました。


工場と家が同じ敷地内にあったので台風が来るとなると、会社の職人さん達が家にやってきて、全ての窓、そして戸口まで外から板を打ち付け封印して、祖母(二代目ダイ)、母、妹、そして私(4代目)は家の中に閉じ込められます。


父は工場を守る為に職人さん達と会社にこもって台風が過ぎ去るのを待ちます。


外からカンカン板を打ち付ける音を聞くと…台風が怖いと思うよりいつもちょっとワクワクしていました。


大きい台風が近づいて家も揺れるぐらい雨と風が荒れ狂う中、母が戸棚から大ぶりのハリケーンランプを3本出してきて、祖母の部屋の真ん中に机を置き”あかり”を灯してくれます。


台風が行き過ぎるまで祖母、母、妹そして私 みんなでハリケーンランプを取り囲んで、ただ、ただ黙って優しく揺らぐ炎を見つめました。

私にはその時間がとても心地良かった。


父から大きい台風が去った後に、停電で困っていると言って隣町からリアカーを引いてハリケーンランプを買いに来られて、いっぱい積んで帰られたという話も聞きました。


八尾でその時代のハリケーンランプを今も持っておられる方に話を聞き、見せていただきに行きました。確かにうちのハリケーンランプ達で、元気そうな彼らの姿を見て嬉しくなりました。


頑張ったんだね~



 
 
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